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平成30年10月26日

広葉樹侵入状況調査

吉備中央町にある公社造林地内にて、列状間伐地における広葉樹の侵入状況調査を行いました。

 

 

おかやまの森整備公社では、針葉樹と広葉樹が混生する針広混交林を目指した森づくりに取り組んでいます。広葉樹の侵入を促進するため、初回の利用間伐で造林木を筋状に伐採する列状間伐を行っていて、列状間伐後の広葉樹の侵入状況等を継続調査しています。

 

 

列状間伐地の間伐区の様子です。列状間伐を実施してから10年以上経過したため、ササが減少し、樹高が2mを超える広葉樹が多数確認されました。タムシバ、ヤマウルシ、ウリカエデ、コバノガマズミが特に多かったです。

 

 

残存区の様子です。残存区は間伐区と比較すると広葉樹の樹高が高いです。特にアオハダは樹高7mを超える個体が確認されました。残った造林木を定性間伐で伐採したときに広葉樹がどうなるか楽しみです。

 

  

 

実は1種類だけ識別できなかったため持ち帰った樹種がありました。常緑で葉の先端が割れておらず、きょ歯がはっきりしているので、ハイノキ科のクロバイと判断しました。このように分からなかった樹種を実際に持ち帰って調べることも非常に楽しいです。(byかわとも)