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防災ヘルパー研修の実施

岡山県では平成27年度に山地防災ヘルパーが再結成され、現在、当公社にメンバーの選任や研修会の実施等が委託されています。

 

山地防災ヘルパーに選任された方々はいずれも治山事業に精通した方たちで、概ね県下全体がカバーできる様に配置され、治山施設の異常、山地災害発生の可能性、さらには災害発生等を発見した場合には、その状況等の通報を県民局へ行っていただくことになっています。

 

山地防災ヘルパーには、年1回、活動の基本事項の説明や直近での災害発生の状況、ヘルパーの活動に係る情報交換などの内容で研修会が行われます。また、併せて災害発生現場やその復旧状況についての現地研修や、自然災害に関する専門家による講演なども取り入れて、多彩な内容となるよう工夫しています。

 

 

 

 

 

【令和7年度研修会】 

 

令和7年度は8月1日に午前中は備前県民局の会議室を会場として室内研修、午後からは3月に岡山市南区等で発生した大規模林野火災の現場を現地研修の場として研修会を実施しました。

 

山地防災ヘルパー14名が参加し、まず県治山課の担当者から山地防災ヘルパーの制度概要、活動の留意点、山地災害の発生状況等について講義を受けました。

その後、午後の現地研修の予習として県内で過去最大規模となった林野火災の被害状況や復旧計画の検討状況等について説明を受けましたが、ヘルパーには過去の林野火災の復旧に治山事業の担当者として携わった方も多く、活発な討論が行われました。続いて装備品の貸与が行われ、制服であるベスト、帽子を着用して集合写真を撮影して午前の研修を終えました。

また、休憩を兼ねて、当公社スタッフより大船渡市や今治市で発生した林野火災についても、関係のホームページの資料等を基に概要の紹介を行いました。

 

午後はバスで林野火災の現場に向かい、岡山市南区小串地内で現地研修を行いました。

炎天下にもかかわらず参加者は皆熱心に現地の被害状況を観察し、治山事業の経験を踏まえた質問や意見が交わされました。