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令和元年11月11日

千葉参与による職員研修会

公社参与である千葉喬三氏(中国学園大学・中国短期大学学長)による職員研修会を開催しました。

現地研修①として、備前市吉永町加賀美にある公社造林地内に新しく設定した広葉樹侵入状況等調査地にて研修を行いました。研修地は平成29年に1度目の利用間伐(列状間伐:1伐2残)を行っており、列状間伐跡には広葉樹やシダなどが侵入していました。千葉参与から、「シダでも土壌保護の効果がある。植物の種類よりも表土がむき出しになっていないことが大切だ。」と教わりました。

現地研修②として、備前市閑谷にある公社造林地内で公社施業についての研修を行いました。研修地は主に45年生のヒノキで、成立本数は約600本/haとなっており、35年生に初めての利用間伐(列状間伐:1伐3残)、42年生に2度目の利用間伐(定性間伐)を実施しています。今後も定性間伐を行い、ヒノキの成長と広葉樹の侵入を促し、針広混交林への誘導に取り組んでいきたいと思います。

現地研修の後、新見市菅生に設置された広葉樹侵入状況等調査地についての室内研修を行いました。クロモジが多いこと、有用広葉樹であるクリ、ヤマザクラが侵入し、生育が良い個体が確認されたことなどが報告されました。

最後に千葉参与の講評で「列状間伐によって広葉樹の侵入状況は順調に進んでいる。この取り組みは公社が全国に先駆けて行っているのでこれからも続けていって欲しい。」というお言葉を頂きました。

今後も針広混交林への誘導を意識して、森林整備を行っていきたいと思います。

 

byアリ