森林土木業務
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森林土木業務

令和4年4月1日

はじめに

我が国は国土の約7割を占める森林と多雨な気候により豊かな水資源の恩恵を受けている。一方で、地球温暖化による気候変動に起因すると考えられている異常気象は、近年、世界各地に大きな影響を与えており、我が国においても集中豪雨などに起因する気象災害が増加しつつある。

山地災害による被害が多い理由としては、平野の少ない地勢であるゆえに、都市近郊などでは山地を切り開いた宅地が多く、農村部では平地を耕作地とし集落は山際に密集していることが挙げられる。

このような状況において、山地に起因する災害の未然防止や災害復旧を目的とした「治山施設」は都市近郊~山間僻地にいたるまで多数配置されている。

しかし、これらの施設は設置されて以来数十年放置されたままの状態のものが殆どであることや、設置場所が人目にふれない山中であることが多く、施設の破損や老朽化などによる施設の機能不全について確認がなされにくい状況であると考える。

当協会では、「治山施設」の破損・老朽の状況調査結果をもとに、施設を設置した地域の気象や土質等の自然条件に起因する施設の破損状況について、とりまとめを行い「治山施設」の維持管理や施設修繕を行う上で必要とされる耐久年数を模索し、効率的な施設管理の推進を図り、もって山地災害の抑制に寄与する取り組みを行う。

1.調査について

治山施設を大別すると以下のカテゴリーに分けられる。

  1. 渓流箇所における土石流抑制や土砂流出防備等を目的とする「渓間工」
  2. 山地斜面の崩壊抑止や植生による森林機能回復を目的とする「山腹工」
  3. 山地斜面からの落石を抑制する「落石対策工」

これらの施設において、木製構造物などのように最終的には自然に帰化することを目的する構造物以外は概ね「コンクリート」や「鋼材」によって構成されていることが多いことから、コンクリート構造物、鋼製構造物の外的変状を主体とする調査を行う。

1-1.コンクリート構造物の調査概要

●構造物について

構造物を形成するコンクリートは、長期にわたってセメントの水和反応に代表される化学反応が進行しており、その反応のプロセスと反応生成物は、コンクリート中に含まれる化学物質の種類・量、外部から侵入する化学物質の種類・量、および環境条件などの影響を受ける。

それは、コンクリートが連続した微細な空隙を有する多孔質物質であり、この空隙を通って気体(酸素,二酸化炭素など)、イオン(塩化物イオン・アルカリ金属イオン・硫酸イオンなど)水分などの浸透や移動が生じるためである。

その結果、構造体に作用する外部・内部の応力に対し所定の強度が低下することによりクラック等が発生する。また、コンクリートの劣化現象には、塩害、中性化、化学的侵食、アルカリ骨材反応などの化学的なものと、凍害・すりへり作用などの物理的なものがある。

●調査概要

構造物に要求される力学的ならびに機能的な性能に影響が大きいとされる「気象作用」・「物理的摩耗作用」・「その他の劣化作用」について調査を行う。

ア) 気象作用
  1. 気温(平均気温、最大・最低気温)
  2. 雨量(年間雨量、最大・最低雨量)
    • ※構造物の凍害による破損を考慮
    • ※流水の有無と渓流の荒廃状況を考慮
イ) 物理的摩擦作用
  1. 土質(周辺を構成する基岩や、石礫径)
  2. 安定状況(土留工等の滑動や転倒の兆候)
  3. 破損の状態(クラックや貯水ダム等の漏水等)
    • ※放水路のすり減りや破損及び安定勾配を考慮
    • ※堤底部(水叩き)の浸食や破損の状況を考慮
    • ※土留背面の勾配や土質
    • ※クラックの要因特定(外的衝撃か骨材反応等の化学的作用かなど)
ウ) その他の劣化作用
  1. 塩害等(海岸地域や工場排水等の流入等の有無)
    • ※塩分や工業排水等が構造物内に浸透することによる化学作用を考慮

※印:調査目的

1-2.鋼製構造物の調査概要

●構造物について

鋼材を使用する構造物は、鋼材のみで形成される場合とコンクリート構造物との併用である場合にわけられるが、どちらも落石対策工として設置されるケースが多い。構成材料である鉄鋼は水分と酸素と結合し酸化反応することで腐食(アノード反応)が生じ部材の強度低下が発生する。そのため鋼材の表面に防腐処理(メッキ)を施して腐食対策を施している。しかし、一般的な防腐処理では塩害(塩化物イオンによる侵入)に対し耐性が低いため腐食の発生が起きやすい。また、コンクリート中の鋼材については、コンクリートの中性化に伴う内部ペーハー(pH)の酸化や塩害による不動被膜の損傷によって腐食を生じる。腐食に際し鋼材体積は約2.5倍まで増加するため、体積膨張によるひび割れや剥離による構造体の破壊を生じる。鋼材の腐食による劣化の進捗は、腐食初期から一定期間は比例的に強度が低下するが、その後は比較的短期に強度低下が進み破断するといった特性を持つ。

●調査概要

構造物に要求される力学的ならびに機能的な性能に影響が大きいとされる「気象作用」・「物理的摩耗作用」・「その他の劣化作用」について調査を行う。

ア) 気象作用
  1. 気温(平均気温、最大・最低気温)
  2. 雨量(年間雨量、最大・最低雨量)
    • ※積雪による施設の破損等を考慮
    • ※降雨による落石の頻度を考慮
イ) 物理的摩擦作用
  1. 落石(施設周辺転石や施設で停止した石礫径)
  2. 状態(防腐処理の劣化やコンクリート体のクラック等による変状)
    • ※施設の設置による落石抑止効果を考慮
    • ※壁面やネット部等の落石を受ける部位での腐食の進捗を考慮
    • ※主桁や支柱等の構造物の主な部材の変形や腐食の進捗を考慮
    • ※コンクリートと鋼材の境目や、ヒンジ箇所の変形や腐食を考慮
ウ) その他の劣化作用
  1. 塩害等(防腐処理の劣化状況)
    • ※塩害の影響を受けない箇所との対応年数の比較を考慮

※印:調査目的

2.調査の進め方について

今年度より、随時調査箇所を広げていく予定であるが、当年度においては治山施設のなかでも設置数が多い治山ダムについて調査を行った。以下に治山ダムの調査において留意した事項について説明します。

3.谷止工の経年劣化を調査するにあたり留意した事項について

3-1.自然環境(施工位置による特性)

谷止工構造物の設置されている地域の特性による、構造物の劣化を考慮するため調査構造物がどの様な環境下であるかを確認する。

  1. 臨海地区であるか(塩害の可能性)
  2. 寒冷地であるか(凍結融解による構造物の破損の可能性)
  3. 温泉地であるか(構造物構成材料の科学的浸食の可能性)
  4. 乾燥地であるか(中性化により鉄筋コンクリート中の鉄筋腐食の可能性)
  5. 湿潤地であるか(凍害、アルカリ骨材反応の可能性)

3-2.構造物の形状及び構成材料の変異

構造物の破損、破壊にいたるプロセスにおいては、転石や流木等の流出物が堤体に衝突することで破壊される①外的因子と、コンクリート等の構成材料の変質によるアルカリシリカ反応や白華現象または塩害によるコンクリートの中性化等、構成材料の変異によって破壊する②内的因子、また寒冷地のコンクリート等のように膨潤作用により破損が生じる③気象的因子に大別して調査し、以下の項目を確認した。


ア) 外的因子

  1. 放水路、放水路肩や水叩工等、流下物による衝撃力を受ける部位の形状やクラックの状態を確認

イ) 内的因子

  1. 堤体面において確認されるクラックの幅や形状、クラック箇所からの噴出するシリカゲル等の滲み具合等について三段 階に分けて調査した。
  2. 鉄筋コンクリート構造物においては、コンクリート内部の中性化や塩害による、錆色の滲み具合や鉄筋の膨張によるコ ンクリートの破損箇所について確認

ウ) 気象的因子

  1. 構造物の設置地域の気温や降水量を確認するとともに、凍結によるヒビや欠けが生じていないか確認
  2. 冬期・夏期等の気温差が大きい箇所における堤体の膨張・収縮作用による破壊を確認
  3. ※以上の事項に留意し、現地調査により収集したデータを【調査結果とりまとめ表(PDF)】へ整理する。

4.調査結果のとりまとめ

平成23年度は、治山ダムについて調査を行い、県内の12地区27基を調査した。調査対象とした施設は施工後8~37年と、幅広いデータの収集を行った。収集したデータについては施工後の年数に対するクラックの増加等をヒストグラム方式により、施工後の構造物の損傷具合を特定できるよう表形式にまとめたが、調査結果を求めるには圧倒的に件数が不足していたため、今回は年数とクラック箇所数の分布のみについてまとめている。

4-1)外的因子(転石等の外力による破壊)について

洪水等によって土石の流出が起こりやすいと思われる大面積の流域や急渓流において発生する頻度が高いと考え調査を行ったが、27基中で確認できたのは2箇所のみであった。なかでも放水路肩に転石が衝突したと思われる箇所では、亀裂が放射状に広がり、大きいクラックは水表から水表まで貫通していた。

また、水叩工設置箇所では揚圧で押し上げられた水叩が垂直壁の放水路より持ち上がっている箇所もあった。

4-2)内的因子(構成材料の変質による破壊)について

治山ダムの構成材料は、大方をコンクリート構造物が占めているため、コンクリートの劣化についての調査となった。調査を行った治山ダムの多くは強度的な問題はないであろう、小クラックが確認される固体が多かった。これらの亀裂からはアルカリシリカ反応でよく見られる乳白色のシリカゲルが滲み出している場合が多く見られた。ほか、今回は臨海地域の調査を行えなかったため塩害による中性化の現象については確認できなかった。

4-3)気象的因子(凍結による膨潤等による破壊)について

治山ダムの多くはコンクリート構造物であり、かつ流水にさらされているため、水分を含んだコンクリートが多い、そのため冬期など気温が氷点下となるような地域では膨潤による破壊が想定される。またコンクリート自体も気温によって膨張と収縮を繰り返しているため、鉛直打継目箇所などで設けている「かき込み」箇所等で亀裂が生じるのではないかと考え調査を行った。膨潤によるコンクリートの破壊が確認された箇所の殆どは、インクラ端部などの打継高さが低い箇所で発生していた。

4-4)治山ダムの浸食及び堆積状況について

治山ダムの浸食とは、ダムの安定に重要な基礎部の洗掘について確認をおこなったが、幸いにも該当するダム工は1基もなかった。次に堆積状況については、治山ダム4型を対とした調査を行った。治山ダムの形式ではダム上流の土砂を放水路の高さまで埋め戻す「5型」と放水路から控えて埋め戻す「4型」がある。上流に土砂を受けるためのポケットを持つ4型の治山ダムはポケット部分が土砂で満たされると土砂流出抑止機能が低下するため、この機能を継続するには定期的な土砂の除去が必要となる。そのため4型の治山ダムがどのような条件下で満砂状態となるかについて、経過年数や流域面積といった因子を基準とし表へまとめたが、4型ダム工14基中、満砂状態となっていた件数が3基と少なく、これについても結果の特定には至っていない。


〔渓床勾配を基準とした場合〕


〔流域面積を基準とした場合〕


〔経過年数を基準とした場合〕

以上、外的因子や内的因子又はダム工上流への土石の流出状況について、とりまとめを行ったが、治山ダムの経年劣化における要因の特定を行うには、更に多くの調査データが必要であるため、次年度以降も継続的な調査を進め、様々な施工地における多くのデータに基づき、治山ダムの機能低下の要因となる条件の特定を目指します。

令和4年4月1日

平成27年度に岡山県では、山地防災ヘルパーを再結成することとし、当公社にメンバーの推薦と研修を委託されました。メンバー16名はいずれも治山事業に精通した人たちで、今回の研修では、治山課の担当者から山地防災ヘルパーの役割や活動内容等について説明を受けた後、岡山地方気象台の濱田次長さんによる「大雨災害、土砂災害等について」の講義をうけ、広島豪雨など最近の災害の状況などについて学習したほか、災害に遭遇したときの対応等について認識を新たにしました。

その後、全員で揃いの制服を見につけ、写真撮影を行いました。

令和4年4月1日

当公社では毎年、森林土木技術の向上を図るとともに、標準歩掛等の改正や運用についての理解を深めてもらうため、市町村担当職員を対象とした研修を行っております。

研修内容は森林整備事業標準歩掛等の改正点、林道災害における災害査定など一連の流れについてです。

岡山県から講師をお招きし、県下各地から市町村担当者の参加をいただき、たくさんの質疑応答が行われる大変有意義な研修です。

室内講義の後には、当協会職員等を講師とする現地研修を行います。実際に現地を見ながら、災害時の迅速な判断・対応についての研修を行います。

この研修は毎年受講者の皆様からご好評をいただいており、今後も市町村の森林土木事業に携わる方のお役に立てる内容の研修にしていきたいと思っております。

令和4年4月1日

林業就業者リーダー養成研修(林業作業士研修)は、林業労働者の中核となる林業就労者を育成し、森林の公益的機能の増進に不可欠な森林整備の合理化を図ることを目的とした研修です。

当公社は、林業労働力捕獲支援センターの依頼を受け、講師として職員を派遣しました。

研修内容は、丈夫で簡易な森林作業道作設を進めるために、森林作業道の基礎知識や地形図・航空写真を利用した路線選定及び現地踏査の指導を行うというものでした。

現地研修ではポール・ハンドレベルを使用し、路線選定の基本となる踏査の実践を行いました。当初は室内において予備的な現地踏査の研修をしてから現地に臨む予定でしたが、天候不良のため現地踏査を最初にすることになりましたが、研修生の皆さんは戸惑いながらも興味深くハンドレベルを扱い、何とか目的地にたどり着くことができました。

室内研修では、岡山県が作成した「岡山県森林作業道作設マニュアル」及びその解説編に沿って行い、路線の選定、現地踏査、路線の決定などに関する重要ポイントは標準断面図等の資料を基に念入りに説明、指導させていただきました。

林業作業士の研修科目として位置づけられた「森林作業道の基礎知識」、「森林作業道の路線選定」において、講師として紹介していていただけたのは大変喜ばしいことであり、このことは公社のPRにもつながり、今後も森林全般に関する受託事業に進出し、広く活躍できるきっかけとなったのではないかと思います。

令和4年4月1日

令和6年8月22日(木)、岡山県立図書館において、山地防災ヘルパー研修、森林土木技術研修会を、午前中はそれぞれの研修に分かれて行い、午後は合同研修として実施しました。

 

【山地防災ヘルパー研修】 
県下各地区の山地防災ヘルパー14名が参加し県治山課の担当者が講師となり、山地防災ヘルパーの制度概要や活動の留意点、山地災害の発生状況、山地災害危険地区などについて講義を受けました。その後、フリートーク形式で活動に関する相互の情報交換を行い、盛土規制法の要点や森林での開発の状況、研修内容の要望などについて活発な発言がありました。活動に必要な装備品の貸与を行った後、ヘルパーの制服であるベストを着用した集合写真を撮影して午前中の研修を終了しました。

 

 

【森林土木技術研修会】 

令和6年度の森林土木研修会は、備前、備中、新見、美作の各地区治山林道協会との共催で開催し、市町村、県民局の担当者等合計45名の参加がありました。

例年どおり、林野庁制定の森林保全整備事業に係る歩掛等の本年度改正の要点について情報提供が行われた後、来年度から規制が開始される盛土規制法について制度の概要と森林土木事業との関係や留意点等について県建築指導課の担当者に講義をいただきました。続いて県治山課から、市町村担当者には関係の強い林道事業の促進に向けた情報提供として講義していただきました。

 

 

【合同研修】 

午後は2つの研修を合同で行い、まず本年1月に発生した能登半島地震における林道災害の復旧調査・測量・設計支援を都道府県森林土木コンサルタント連絡協議会会員として当公社職員が2班6名で現地に赴き実施しましたので、その活動概要を報告しました。

 

 

続いて、日本学術会議や林野庁の森林審議会などの要職の御経験も多く、治山関係を中心に長く御活躍されている、東京大学名誉教授の太田猛彦先生に「気候危機の時代の森林土木事業~治山治水のこれまでとこれから~」と題して御講演をいただきました。

会場がおおむね満席となる参加者に向けて、自然災害の発生について地球規模でのお話から、我が国における治山事業の取り組みの歴史と成果、近年の気候変動による災害の激甚化とその対応、そしてこれからの森林土木事業を進めて行く上で考えていかなければならないことまで、中には「目から鱗」のようなお話も含めて幅広く且つわかりやすい御講演を頂戴しました。

御講演後には多くの質問の手が挙がり、予定時間を少々超過するほどの興味・関心を寄せていただき大変有意義な研修会とすることができたと考えています。

 

 

令和4年4月1日

1.はじめに

我が国の国土の3分の2を占める森林は、地球温暖化の防止や国土の保全、水源のかん養、生物多様性の保全などの機能を有し、私たちが安全、安心で快適に生活をしていく上で重要な役割を果たしています。

近年の地球温暖化現象により、夏の異常高温や全国各地の局地的な豪雨が発生し、農作物や人命、財産に大きな被害を与えています。

一方、我が国では古くから生活と木材が深く関わりを持つ「木の文化」が培われてきました。成熟期を迎えた国産材の利用拡大により、地球温暖化の防止や循環型社会の構築に貢献していくことが必要となっています。

このため、森林の持つ多面的機能等について、より多くの人に理解していただくための啓発活動が重要と考え、以下の2つの方針を掲げました。この方針のもとで、平成5年から各地のイベントに後援、協賛し、これに参加し「ふるさとの森林を守ろう!」実践活動を行っております。

2つの方針

  1. (1)森林の多様な公益的機能の重要性についてのPR活動
  2. (2)「資源の循環利用という面から木材に勝るものはない。」
    人と森林が共生できる社会実現のため、木材利用を推進するPR活動

2.実践活動

(1) 津山市阿波「阿波ふるさと祭り」への参加


吉井川源流の津山市阿波では、毎年春に「阿波ふるさと祭り」が開催されます。山菜や地元で採れた野菜、またこれらの新鮮な食材を使ったおこわや餅などの実演販売が行われ、大変なにぎわいをみせています。

当公社も会場の一角をお借りし、森林の公益的機能の普及展示パネルをはじめ木工作品の展示、パンフレット配付、森の恵みである数種類のお茶を試飲していただき、森林の持つ多面的機能の重要さをPRする活動を行います。

(2) 津山市「森林を考える岡山県民のつどい」への参加


毎年秋には岡山県北森林・林業活性化議員連盟の主催で「森林を考える岡山県民のつどい」が開催されます。

当公社では、森林の公益的機能の普及展示パネルをはじめ木工作品の展示、パンフレット配布、森の恵みである数種類のお茶を試飲していただき、森林の持つ多面的機能の重要さについてPR活動します。

令和4年4月1日
  1. 森林の公益的機能の拡充促進を図るための調査研究
  2. 山村の振興、山地災害防止等に必要な治山林道事業の整備促進のため、国・県その他関係各方面に予算の確保の要望
  3. 「岡山21世紀森林・林業ビジョン」方針に沿った、「森林整備保全事業計画」の推進に協力
  4. 治山林道事業の施工技術の向上と発展を図るため、岡山県森林土木建設協会と共催による「施工技術コンクール」の実施と優良工事施工者の表彰
  5. 治山林道事業の発展と向上に功労のあった県、市町村職員への謝意
  6. 治山林道事業の技術向上と普及啓発を図るため、研修会の開催、弘報・会報ならびに参考図書等の配布
  7. 関係団体・機関との連携により、森林林業、特に治山林道事業の普及啓発
  8. パネル等を活用した森林の公益機能の普及啓発活動

主な普及・促進業務

令和4年4月1日

 林道の維持管理業務と改善を促し、林道の路体保全と通行の安全確保を目的として維持管理状況の優秀な林道を表彰しています。

 

令和5年度 林道維持管理コンクール入賞路線

1 岡山県知事賞

管理主体 路線名 開設年度 延長 m 幅員 m
真庭市 禾津 S54~H8 3,279 5.0
  林道 禾 津 線 (真庭市)
令和4年4月1日
令和4年4月1日

目的

森林・林業の振興発展と施策の整備拡充を促進するとともに技術の向上、普及啓発を図ることにより国土の保全、森林機能の充実、災害防止と自然環境の保護・利用に関する事業を行い、もって公共の福祉の増進、農山村経済と林業の振興に寄与すること。

協会設立の経緯

  1. 昭和13年2月 岡山県治山治水協会設立
    昭和12年9月26日、中央に帝国治山治水協会が設立されたのを受けて設立されました。
  2. 昭和23年3月 岡山県林道協会設立
    各都道府県に林道協会等が逐次設立された頃と、時期を同じくして設立されました。
    なお、全国組織として、昭和25年10月22日、中央に日本林道協会が設立されました。
  3. 昭和37年1月 岡山県治山林道協会設立
    岡山県治山治水協会と岡山県林道協会が合併し、岡山県治山林道協会が設立されました。
  4. 昭和57年7月 社団法人岡山県治山林道協会に改組新発足
    治山林道事業の一層の整備拡充を図るため、岡山県知事の設立許可を得て、社団法人岡山県治山林道協会に改組し新たに発足しました。
  5. 平成24年10月 公益法人制度改革に伴い一般社団法人岡山県森林協会に移行。
  6. 令和4年3月31日 公益社団法人おかやまの森整備公社との合併に伴い、廃止